RBPウォール工法

急勾配法面の安定性を高める逆巻き・順巻き工法。

RBPウォール工法とは

  1. 切土法面を補強しながら法面上方より切り下げていく逆巻き工法。、現況の法面をカットして急勾配法面を形成。
  2. 勾配の実績は1分~5分が多く、崩壊長さL=30m以下の中規模崩壊対策に適応。また法長20mの施工が可能。
  3. 主な構成部材は、RBPパネル、補強鉄筋、およびPC鋼棒の3部材。
  4. RBPパネルを補強鉄筋でカットした地山に固定し、各段毎にRBPパネルを上下方向にPC鋼棒で緊張連結。
  5. 適用箇所は、用地に余裕のない「道路の新設・拡幅」「既設擁壁の補強」「災害復旧・河川護岸」等で用いられている。
  6. 掘削のない盛土部においては、下端部より上方への順巻き施工を行う。


RBPウォール工法の特徴

PC鋼棒連結によるプレストレス効果

①基準段から上下への延伸も可能(順巻きも可)。
②耐震性が向上。

工期の短縮

①RBPパネルは許容荷重が大きいため補強鉄筋本数を減らせる。
②掘削する地山の状況によっては2段施工も可能。

安全性の確保

各段の掘削完了後、セットするRBPパネルは、既に地山に固定されている上方のRBPパネルは、既に地山に固定されている上方のRBPパネルとPC鋼棒で即座に連結されるため、施工性に優れ、作業の安全性が確保される。


RBPパネルの仕様

形状・寸法


補強鉄筋の定着数
 

コンクリートの設計基準強度σck=40N/mm2
製品重量1040kg
設計荷重127KN
対応できる補強鉄筋D19~D35
PC鋼棒φ23 B種1号
PC鋼棒の
締付トルク
370 N・m

RBPウォール工法の施工順序

①掘削・法面整形
(基準段施工後)
②裏面排水材・
RBPパネルの設置
③補強鉄筋の削孔・挿入
④裏込めモルタルの注入
⑤補強鉄筋の削孔・挿入
⑥補強鉄筋のグラウト
⑦補強鉄筋の定着
⑧1~7の繰り返し→完成