SD工法

施工現場周辺の環境保全を実現した画期的な新工法!

SD工法とは

従来型の大規模仮設設備は、工程的にも安全対策の面でも問題でした。足場仮設や大型機械による資材の搬入、さらには組立てや大掛かりな移動に施工・解体。あらゆる環境や予算が苦しい悲鳴をあげていました。

土木工事においては近年、「より早く」「より高品質に」「より安全に」に加え、「現場周辺の環境保全を」といったさまざまな配慮が求められています。
そうした声に応えて開発されたSD工法は、ワイヤーロープ装置により小型削孔機を移動させる独自の工法で、足場や取付道路などの仮設工事を必要としない新しい工法です。そのため、従来の工法と比べて工期を大幅に短縮でき、総工費や予算を低減することができるとともに、主体工事へも素早く着工できるので、長期工事による周辺住民への精神的負担や環境への影響も軽減できます。
画期的なアイデアと軽量化で効率向上を実現したSD工法は、これからの時代にふさわしい工法です。


SD工法の特徴

足場の設置は不要

新考案のワイヤーロープ装置により、削孔機の設置や移動ができるので、足場仮設を必要おしません。

飛び地、狭小地、急傾斜地、人家裏など施工場所は自在

新考案のワイヤーロープ装置は組立式で軽量・コンパクト。人の力で施工に必要な機材を搬入できるため、高所や狭所でも設置や施工の場所を選びません。また、ワイヤーローブ設置に利用する木々が無い場合でも、削孔機の負担が小さいので、簡易な支柱があれば代用できます。

重量機移動から人力負担を軽減

これまでは大変な労力をしいられた法面の重量機移動も、機械的機能を取り入れることで、移動時の安全性向上と作業者への負担を軽減しています。

複数機による施工効率の向上でコストダウンが可能

数機による同時施工が可能なため、工期を大幅に短縮できるとともに、コストダウンにもつながります。

自然環境に優しく、併用工の進捗にも貢献

入りくんだ樹林帯でも木々の伐採の必要がなく、自然環境を維持したまま施工が行えます。また、削孔機が軽量で足場仮設が不要のため、搬入路の維持や撤去待ちによる併用工の工程を圧迫しません。

SD工法の適用範囲は広がり続けています

SD工法による施工

樹林帯施工

ロープ足場(レッグハンマ)では不可能な削孔長2.0m以上が無足場で可能に!緑豊かな樹木を伐採せずに施工できます。

狭小地施工

独自のワイヤリングで人力による搬入や設置が可能!小スペースで搬入路の狭い場所でも施工ができます。
近隣の環境を配慮し消音対策、粉塵対策も万全です。

急傾斜地施工

交通規制の必要もなく、最小限での施工が加納に!超高所や道路沿いでもクレーンを使わずに施工できます。

2重管削孔

孔壁の自立しない地質への対応が無足場で。
樹林帯や狭い場所、高所急傾斜でもSD3号機により施工できます。

環境に配慮した各装置

削孔粉塵もしっかり吸引

消音マフラーで工事音も低減

おさるさん達も住みかを壊されずに喜んでいるように思えます


施工の流れ


標準機器設置例

※上記設置例はほんの一例です。現場により据付方法や配置場所等が異なる場合がございますので、実際の設置には専門家の方とご相談の上、正しい方法・手順で行ってください。

国道沿いの現場であっても、空気圧縮機、小型発電機のみの小スペースで施工が可能です。


SD工法概要(SD削孔機 1号機・2号機)

項目SD-Ⅰ型SD-Ⅱ型SD-Ⅲ型
機器総重量80kg85kg125kg
全長2,500mm2,500mm2,500mm
駆動装置エアー圧駆動エアー圧駆動油圧駆動
操作方法ベビーホイストベビーホイスト油圧フィード
削孔機空圧ハンマー空圧ドリフター油圧ドリル
使用機械空気圧縮機・発電機空気圧縮機・発電機空気圧縮機・発電機
手巻きウインチ直引き0.75t~直引き0.75t~直引き0.75t~
最大削孔長6.0m6.0m10.0m
削口径45~65mm45~65mm65~90mm
削孔摘要単管削孔45~65mm単管削孔・二重管削孔
SD-Ⅰ型・SD-Ⅱ型
SD-Ⅲ型